はじめに
「カブトムシを捕まえるには田舎に行かなきゃいけない」――そんなイメージを持っていませんか?
私もそう思っていました。ところが今年の夏、東京・練馬区の石神井公園で、なんと家族でカブトムシを捕まえることができたんです。
小さい子どもがいると遠出は難しいですが、都内の公園で本格的な自然体験ができるのは感動でした。
今回は、7月に家族で出かけた「石神井公園でのカブトムシ採集体験」を紹介します。
👉 この「親子自然体験シリーズ」では、これまでに【石神井公園でのザリガニ釣り体験】や【東京でホタル観賞】についても書いています。あわせてご覧いただくと、四季を通じた自然体験が楽しめます。
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出発のきっかけと準備

夜の石神井公園を散策_三宝寺池付近 (撮影:ゆう)
きっかけ
4歳の娘が絵本や教材でカブトムシに興味を持ちはじめ、「本物を見てみたい!」と言ったのがきっかけ。
家族3人で石神井公園へ夜の昆虫探しに出かけました。
持ち物リスト
夜の公園は昼間とはまったく違う表情を見せます。安全のために持っていったのは次の通りです。
- 懐中電灯(木の根元や幹を照らす必須アイテム)
- 虫取り網・虫かご
- 虫よけスプレー
- 水筒・クエン酸タブレット(熱中症対策)
服装
- 長袖・長ズボン(暑いですが害虫・ケガ対策)
- 運動靴+長い靴下
- 帽子(蚊・害虫よけ)
子連れで夜の公園に行くので、安全第一で準備しました。
採集スポットと探し方のコツ
狙った場所
「さくら広場」から「三宝寺池」にかけての林エリア。クヌギの木が多い場所です。

引用元:公益財団法人東京都公園協会
見つけやすい木の特徴
狙うのは弱ったクヌギの木。
樹液の発酵した甘酸っぱい匂いが漂う木を探すと、幹にカブトムシがとまっていることが多いです。個人的には、目で見て探すよりこの匂いをたどる方が早い気がしています。こんなに匂うのだから、虫も引き付けられているはず!!クワガタは幹の根元や枝の先にいることもあります。
あとは、カブトムシは乾燥を嫌うので、じめじめした場所のほうが見つけやすいです。
夜に見つけにくい場合は、昼間の下見で「スズメバチや蝶が群がっている木=樹液が出ている木」を確認しておき、夜に再訪するのがコツです。夜になるとスズメバチは姿を消し、代わりにカブトムシやクワガタが現れます。

引用元:HondaWoods
見つけやすい時間帯・天気
- 時間帯:21:00〜23:00ごろが最盛期
- 天気:蒸し暑い夜、風が弱い日、月明かりがある日も活動的
実際に捕まえた様子
街灯の下でフライングキャッチ
22時ごろ、石神井公園に到着。さくら広場から池の方へ坂道を降りていくと……ブーン!街灯の光に舞う黒い影を発見!網でフライングキャッチ!1匹の立派なオスのカブトムシを捕まえました。早速の出会いに家族みんな大興奮!

オスのカブトムシを捕獲(撮影:ふるきあゆみ)
クヌギの木の幹で発見
池の近くにある、昼間にスズメバチが群がっていたクヌギの木をチェック。樹液の発酵した甘酸っぱい匂いもあり。そこにメスのカブトムシ1匹と、コクワガタを発見!捕まえて、慎重に虫かごへ。

オスのコクワガタを捕獲(撮影:ふるきあゆみ)
道の上で交尾中のペアをゲット
さらに林の小道を歩いていると、なんとオスとメスのペアが道の上で交尾しているところに遭遇。ちょっとお邪魔してまとめて確保!カブトムシは日中は土の中に潜るので、ちょうど出てきたところだったのでしょうか?
👉 結果、この夜だけで カブトムシオス2匹・メス2匹=計4匹と、コクワガタ1匹 を捕まえることができました。
娘は大喜び!「東京でも捕れるんだ!」と家族みんなで感動しました。

捕獲後のカブトムシたち(撮影:ふるきあゆみ)
捕まえた後の飼育とその後
帰宅後の初めてのご飯
昆虫用ゼリーがなかったので、とりあえず家にあったハチミツとバナナを与えると、嬉しそうに食べてくれました。ハチミツは少しだけ水で薄めて、コットンに染み込ませました。
ただ、翌朝になると体中がバナナまみれでベトベトになっていました(どんな食べ方したんだ?)。ダニやコバエが湧きそうなので、衛生的にも昆虫用ゼリーのほうが良いかもしれません。

ハチミツを舐めるカブトムシ(撮影:ふるきあゆみ)
飼育環境を整える
翌日、飼育ケース・昆虫マット・昆虫用ゼリー・止まり木などを購入し、きちんとした飼育環境に。毎日水を霧吹きして土を湿らせる必要がありますが、これは娘が担当しています。4歳にして初めての昆虫飼育ですが、責任感をもって毎日お世話する様子に成長を感じました!

カブトムシのお世話をする様子(撮影:ふるきあゆみ)
卵と幼虫の発見
1週間後、娘がマットの中から卵を発見!その後幼虫が25匹ほど生まれ、約2か月後の現在は娘の手のひらサイズにまで成長しています(大きすぎて怖いくらいです)。カブトムシの幼虫は土を食べますが、幼虫の時にたくさん土を食べると成虫になった時に大きい個体になるようです。来年の夏、成虫になって会えるのが楽しみです。


カブトムシの卵(左)と幼虫(撮影:ふるきあゆみ)
親世代の別れ
捕まえた大人のカブトムシたちは、9月のお彼岸のころに死んでしまいました。早すぎる別れに、家族みんなショックで落ち込みました。
カブトムシの寿命は約1年、そのうち成虫期間は約2~3ヶ月とさらに短いです。娘と一緒に埋葬し、「命には限りがある」ということを体感しました。
一方、コクワガタの成虫の平均寿命は1~3年と長く、うちに来た子もまだ元気に活動しています。
後日談:ノコギリクワガタとの出会い
9月下旬15時ごろ、昼間に同じ場所を訪れると、幹の根元になんとノコギリクワガタのオスを発見!
時期的にも珍しく、まさか秋の昼間に出会えるとは思わず、思わず声を上げてしまいました。
木の根元付近にとまっていて、立派な大あごが印象的。娘も「カッコいいね!」と大喜びでした。
まさか東京の公園で、カブトムシだけでなくクワガタまで見られるなんて――本当に驚きの連続です。

オスのノコギリクワガタを捕獲(撮影:ふるきあゆみ)
ノコギリクワガタの寿命と成長サイクル
ノコギリクワガタの幼虫は、1年で成虫になる「1年型」と、2年かけて成虫になる「2年型」がいます。
そして、夏の終わりに成虫になり、そのまま蛹室の中で冬を越し、次の年に野外での活動を開始するライフサイクルを『1越型』と呼びます。一方、初夏に成虫となり、夏の終わりに野外での活動を開始するライフサイクルを『1化型』と呼びます。
①「1年型」は翌年の初夏に羽化して約3か月ほど活動し(=1年1化型)、②「2年型」は秋に羽化して冬を越し翌年の夏まで生きるため(=2年1越型)、成虫期間は約10か月ほどになります。環境や気温によって、このどちらのタイプになるかが決まるそうです。
どちらの場合も、成虫として夏に出現してから秋に寿命を全うするまで、3~4か月くらいしかないということですね。10月現在、うちに来た子はまだ生きているので、なるべく寿命を延ばせるよう頑張って飼育したいと思います。
具体例
| ① 1年1化型 | ② 2年1越型 | |
|---|---|---|
| 卵孵化 | 2025年夏 | 2025年晩夏 |
| 幼虫期 | 2025年夏〜2026年初夏 (約1年) | 2025年晩夏〜2026年〜 2027年初夏(約2年間) |
| 蛹化 | 2026年6〜7月頃 | 2027年7月頃 |
| 羽化 | 2026年7〜8月(羽化後すぐに成虫として出現) | 2027年秋頃(羽化後、材の中で成虫のまま越冬) |
| 活動期間 | 2026年7月~9月 | 2028年7月~9月 |
| 成虫としての期間 | 2026年7~9月 (約3か月) | 2027年秋~2028年9月 (約10か月) |
子連れで行くときの注意点
- 夜の公園は暗く、足元が悪いので懐中電灯必須です。
- スズメバチや蚊などの害虫に注意。
- 夜でも熱中症対策を忘れないように!
- 夜の公園は静かで、付近に住宅もあったりします。カブトムシを見つけるとつい大声を出してしまいそうになりますが(笑)虫も驚くので騒がないよう気を付けましょう。
おわりに
東京・練馬区の石神井公園で、まさかカブトムシやクワガタを捕まえられるなんて思ってもみませんでした!
田舎に遠征しなくても、都内の身近な公園で自然体験ができるのは子育て世代にとって大きな魅力です。
娘は「初めてのカブトムシ」と「命の大切さ」を知るきっかけとなり、家族にとって忘れられない夏の思い出になりました。皆さんもぜひ、探しに行ってみてください♪
我が家では引き続き、カブトムシの幼虫とクワガタを育てていきたいと思います🐛
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