はじめに
「カブトムシを捕まえるには田舎に行かなきゃいけない」――そんなイメージを持っていませんか?
私もそう思っていました。
ですが2026年の夏、東京・練馬区の石神井公園で、今年もカブトムシやコクワガタを見つけることができました!
実は前年の2025年にも、家族で石神井公園を訪れ、カブトムシやノコギリクワガタを発見しています。
昨年の経験から、「どんな木を探せばいいのか」「どこを見ればいいのか」といったポイントが分かるようになり、よりスムーズに探索できました。

石神井公園で見つけたカブトムシのオス
小さい子どもがいると遠出はなかなか大変ですが、都内の身近な公園で本格的な自然体験ができるのは大きな魅力です。
今回は、2年続けて訪れた「石神井公園でのカブトムシ・クワガタ採集体験」を紹介します。
👉 この「親子自然体験シリーズ」では、これまでに【石神井公園でのザリガニ釣り体験】や【東京でホタル観賞】についても書いています。あわせてご覧いただくと、四季を通じた自然体験が楽しめます。
石神井公園では、公園環境の保全の妨げとなる昆虫の捕獲や商業用の採集は禁止されています。公園環境に配慮し、ルールとマナーを守って楽しみましょう。
(詳細は記事後半の【公園環境の保全に関する注意点】へ)
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2026年|今年も石神井公園でカブトムシ・クワガタを発見!
2026年7月中旬、家族3人で石神井公園へ夜の昆虫採集に行ってきました。

夜の石神井公園_くぬぎ広場付近
昨年の経験からおおよそのポイントが分かっていたので、今年の探索はスムーズでした。
22時頃から開始して、約30分でカブトムシのオス2匹、メス1匹、コクワガタのオス1匹を発見!
ですが今年は持ち帰らず、観察を楽しんだ後に全てリリースしました。
発見場所
今回カブトムシやコクワガタを見つけたのは、「くぬぎ広場」と「三宝寺池」付近です。

石神井公園マップ_引用元:公益財団法人東京都公園協会
①くぬぎ広場
まず向かったのは「くぬぎ広場」。
今年は昨年よりも、樹液の甘酸っぱい匂いがする木を多く見つけました。

樹液に群がるカミキリムシの様子
近づいてみると、幹から樹液が出ているのが目でも分かります。カミキリムシなどの昆虫が集まっている木もあり、「これはいそう!」と期待が高まります。
木の幹を順番に探していくと、開始5分でカブトムシのオス2匹を発見!


発見したカブトムシのオス_くぬぎ広場付近
さらに、コクワガタのオス1匹も見つけることができました。

発見したコクワガタのオス_くぬぎ広場付近
昨年は手探りで探していましたが、今年は「まず樹液の匂いを探す」というポイントが分かっていたので、かなり効率よく探せたように思います。
②三宝寺池付近
続いて向かったのは、昨年もカブトムシを見つけた「三宝寺池」付近。
今年もこのエリアで、カブトムシのメス1匹を発見!
ただし今回は、かなり高い位置…!!

肩車で採集した様子
肩車をして高さを稼ぎ、網を伸ばしてなんとか確保できました。※危険なので、同じ方法はおすすめしません!
今年は30分程度で探索終了しました。

発見したカブトムシのメス_三宝寺池付近
5歳になった娘は「捕まえる」より「自分で見つけたい!」
昨年は初めて野生のカブトムシを捕まえたこと自体に大喜び!
ところが今年は、家で飼育していたカブトムシがすでに羽化していたこともあり、
見つけても「ふーん」と、意外とあっさり(笑)。
その代わりに強くなっていたのが、
「自分が一番に見つけたい!」
という気持ちでした。
ママやパパが先にカブトムシを見つけると、「私が先に見つけたかった!」と悔しそう。
さらに、昨年は大人が頼りにしていた樹液の甘酸っぱい匂いも、今年は娘自身が分かるようになっていました。
カブトムシを捕まえることより、樹液の匂いを手がかりに木を探したり、「どこにいるかな?」と自分で発見したりすることに面白さを感じるようになったのかもしれません。
同じ場所で同じ昆虫採集をしていても、1年経つと子どもの楽しみ方が変わるのが面白いところです。
ここからは、初めて石神井公園でカブトムシ採集に出かけたときの体験をもとに、準備したものや探し方のコツを紹介します。
出発のきっかけと準備

夜の石神井公園探索の様子
きっかけ
当時4歳の娘が絵本や教材でカブトムシに興味を持ちはじめ、「本物を見てみたい!」と言ったのがきっかけ。
家族3人で石神井公園へ夜の昆虫探しに出かけました。
持ち物リスト
夜の公園は昼間とはまったく違う表情を見せます。安全のために持っていったのは次の通りです。
- 懐中電灯(木の根元や幹を照らす必須アイテム)
- 虫取り網
- 虫かご
- 虫よけスプレー
- 水筒
- クエン酸タブレット(熱中症対策)
服装
- 長袖・長ズボン(暑いですが害虫・ケガ対策)
- 運動靴+長い靴下
- 帽子(蚊・害虫よけ)
子連れで夜の公園に行くので、安全第一で準備しました。
採集スポットと探し方のコツ
狙った場所
我が家が探したのは、「くぬぎ広場」から「三宝寺池」にかけての林エリア。
このあたりにはクヌギの木が多く、樹液が出ている木を探しながら歩きました。
見つけやすい木の特徴
カブトムシ探しで大きな手がかりになったのが、樹液の匂いです。

樹液の出ている木_くぬぎ広場付近
樹液の発酵した甘酸っぱい匂いが漂う木を探すと、幹にカブトムシがとまっていることが多いです。個人的には、目で見て探すよりこの匂いをたどる方が早い気がしています。こんなに匂うのだから、虫も引き付けられているはず!!クワガタは幹の根元や枝の先にいることもあります。
あとは、カブトムシは乾燥を嫌うので、我が家では湿り気のある場所も意識して探しました。
夜に見つけにくい場合は、昼間の下見で「スズメバチや蝶が集まっている木=樹液が出ている木」を確認しておき、夜に再訪するのもひとつの方法です。夜になるとスズメバチの活動は落ち着きますが、見かけた場合は近づかないようにしましょう。

引用元:HondaWoods
見つけやすい時期・時間帯・天気
- 時期:6月下旬~8月下旬ごろ(ピークは7月下旬~8月上旬)
- 時間帯:21時〜23時ごろが最盛期
- 天気:蒸し暑い夜、風が弱い日、月明かりがある日も活動的
2025年|実際に捕まえた様子
ここからは、初めて石神井公園でカブトムシ採集に挑戦した2025年7月中旬の記録です。
街灯の下でフライングキャッチ
22時ごろ、石神井公園に到着。くぬぎ広場から三宝寺池の方へ坂道を降りていくと……ブーン!街灯の光に舞う黒い影を発見!網でフライングキャッチ!1匹の立派なオスのカブトムシを捕まえました。早速の出会いに家族みんな大興奮!

捕まえたカブトムシのオス_三宝寺池付近
クヌギの木の幹で発見
池の近くにある、昼間にスズメバチが群がっていたクヌギの木をチェック。樹液の発酵した甘酸っぱい匂いもあり。そこにメスのカブトムシ1匹と、コクワガタを発見!

発見したコクワガタのオス_三宝寺池付近
道の上で交尾中のペアをゲット
さらに林の小道を歩いていると、なんとオスとメスのペアが道の上で交尾しているところに遭遇。ちょっとお邪魔してまとめて確保!カブトムシは日中は土の中に潜るので、ちょうど出てきたところだったのでしょうか?
👉 結果、この夜だけで カブトムシオス2匹・メス2匹=計4匹と、コクワガタ1匹 を捕まえることができました。
娘は大喜び!「東京でも捕れるんだ!」と家族みんなで感動しました。

捕獲後のカブトムシの様子
捕まえた後の飼育とその後
※以下は2025年当時の飼育記録です。
帰宅後の初めてのご飯
昆虫用ゼリーがなかったので、とりあえず家にあったハチミツとバナナを与えると、嬉しそうに食べてくれました。ハチミツは少しだけ水で薄めて、コットンに染み込ませました。
ただ、翌朝になると体中がバナナまみれでベトベトになっていました(どんな食べ方したんだ?)。ダニやコバエが湧きそうなので、衛生的にも昆虫用ゼリーのほうが良いかもしれません。

ハチミツを舐めるカブトムシ
飼育環境を整える
翌日、飼育ケース・昆虫マット・昆虫用ゼリー・止まり木などを購入し、きちんとした飼育環境に。毎日水を霧吹きして土を湿らせる必要がありますが、これは娘が担当しています。4歳にして初めての昆虫飼育ですが、責任感をもって毎日お世話する様子に成長を感じました!

カブトムシのお世話をする様子
卵と幼虫の発見
1週間後、娘がマットの中から卵を発見!その後幼虫が25匹ほど生まれ、約2か月後には娘の手のひらサイズにまで成長しました。カブトムシの幼虫は土を食べますが、幼虫の時にたくさん土を食べると成虫になった時に大きい個体になるようです。


カブトムシの卵(左)と幼虫
そして幼虫たちは冬を越し、翌2026年には無事に成虫へと羽化!
👇卵から幼虫、蛹、そして羽化するまでの約10か月間の飼育記録については、こちらの記事で詳しく紹介しています

親世代との別れ
捕まえた大人のカブトムシたちは、9月のお彼岸のころに死んでしまいました。早すぎる別れに、家族みんなショックで落ち込みました。
カブトムシの寿命は約1年、そのうち成虫期間は約2~3ヶ月とさらに短いです。娘と一緒に埋葬し、「命には限りがある」ということを体感しました。
一方、コクワガタの成虫の平均寿命は1~3年と長く、うちに来た子もまだ元気に活動しています。
後日談:ノコギリクワガタとの出会い
9月下旬15時ごろ、昼間に同じ場所を訪れると、幹の根元になんとノコギリクワガタのオスを発見!
時期的にも珍しく、まさか秋の昼間に出会えるとは思わず、思わず声を上げてしまいました。
木の根元付近にとまっていて、立派な大あごが印象的。娘も「カッコいいね!」と大喜びでした。
まさか東京の公園で、カブトムシだけでなくクワガタまで見られるなんて――本当に驚きの連続です。

発見したノコギリクワガタのオス_三宝池付近
ノコギリクワガタの寿命と成長サイクル
ノコギリクワガタは、幼虫で過ごす期間や羽化後に活動を始める時期によって、成虫期間が異なります。どちらの場合も、成虫として野外に出現してから寿命を全うするまでは、約3~4か月くらいしかないようです。
カブトムシとはまた違った成長の仕方をすることが分かるので、違いを知るのも面白いかもしれません。
ノコギリクワガタの幼虫は、1年で成虫になる「1年型」と、2年かけて成虫になる「2年型」がいます。
そして、夏の終わりに成虫になり、そのまま蛹室の中で冬を越し、次の年に野外での活動を開始するライフサイクルを『1越型』と呼びます。一方、初夏に成虫となり、夏の終わりに野外での活動を開始するライフサイクルを『1化型』と呼びます。
①「1年型」は翌年の初夏に羽化して約3か月ほど活動し(=1年1化型)、
②「2年型」は秋に羽化して冬を越し翌年の夏まで生きるため(=2年1越型)、成虫期間は約10か月ほどになります。環境や気温によって、このどちらのタイプになるかが決まるそうです。
具体例
| ① 1年1化型 | ② 2年1越型 | |
|---|---|---|
| 卵孵化 | 2025年夏 | 2025年晩夏 |
| 幼虫期 | 2025年夏〜2026年初夏 (約1年) | 2025年晩夏〜2026年〜 2027年初夏(約2年間) |
| 蛹化 | 2026年6〜7月頃 | 2027年7月頃 |
| 羽化 | 2026年7〜8月(羽化後すぐに成虫として出現) | 2027年秋頃(羽化後、材の中で成虫のまま越冬) |
| 活動期間 | 2026年7月~9月 | 2028年7月~9月 |
| 成虫としての期間 | 2026年7~9月 (約3か月) | 2027年秋~2028年9月 (約10か月) |
子連れで行くときの注意点
- 夜の公園は暗く、足元が悪いので懐中電灯必須
- 長袖・長ズボンなど肌の露出を少なくする
- 夜でも熱中症対策を忘れない
- 危険な場所へ入ったりしない
- 夜の公園では静かに
付近に住宅もあったりします。カブトムシを見つけるとつい大声を出してしまいそうになりますが(笑)、虫も驚くので騒がないよう気を付けましょう。
公園環境の保全に関する注意点
石神井公園では、自然環境を守るために昆虫採集に関する案内が出されています。
2026年6月25日の公式案内には、
「公園環境の保全の妨げとなる昆虫の捕獲や商業用の採集は禁止されています。」
と記載されています。昆虫探しを楽しむ際は、
- 必要以上に昆虫を捕まえない
- 木の皮をはがしたり、樹液を出すために木を傷つけたりしない
- 立入禁止場所には入らない
- 訪れる前に公式サイトなどで最新情報を確認する
といった点にも配慮したいところです。
せっかくの自然体験なので、昆虫を「捕まえること」だけでなく、見つけたり観察したりする楽しさも大切にしながら、公園の環境に配慮して楽しみたいですね!
※最新の案内は、以下の公式情報をご確認ください。
石神井公園「昆虫採集に関するお願い」
都立石神井公園 公式X
おわりに
東京・練馬区の石神井公園で、まさかカブトムシやクワガタを見つけられるなんて思ってもみませんでした!
田舎に遠征しなくても、都内の身近な公園で自然体験ができるのは子育て世代にとって大きな魅力です。
娘は「初めてのカブトムシ」と「命の大切さ」を知るきっかけとなり、家族にとって忘れられない夏の思い出になりました。
毎年訪れてみると、自然の変化だけでなく、子どもの成長や楽しみ方の変化も感じられます。
皆さんもぜひ、探しに行ってみてください♪
また、2025年に捕まえたカブトムシから生まれた幼虫は、翌2026年に無事羽化しました!
👇卵から成虫になるまでの約10か月間の飼育記録は、こちらの記事で紹介しています🐛

特記がない限り、本記事内の写真はすべて筆者(ふるきあゆみ)が撮影したものです。



