はじめに

石神井公園で捕まえたカブトムシ
2025年の夏、東京・石神井公園で捕まえたカブトムシを、当時4歳の娘と飼育していたところ、7月に小さな卵を発見しました。
「この卵からカブトムシが生まれるの?」
そこから始まった、わが家のカブトムシ観察。
運よく蛹室を虫かごの壁際に作ってくれたため、普段は土の中で見ることのできない、
幼虫 → 前蛹 → 蛹 → 羽化
という大変身を、親子でじっくり観察することができました。
途中、土の交換時に幼虫を死なせてしまう大きな失敗もありましたが、それでも生き残った幼虫のうち2匹は無事に羽化。オスとメスのきょうだいが元気な姿を見せてくれました!
この記事では、2025年7月に卵を発見してから、2026年6月に成虫が地上へ出てくるまでの約10か月間を、実際に撮影した写真とともに紹介します。
👇石神井公園でのカブトムシ・クワガタ採集の様子はこちらの記事で紹介しています!👇

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カブトムシが卵から成虫になるまで|約10か月の飼育記録
写真で見る成長の流れ

2025年7月28日|卵を発見

2025年9月23日|大きく成長した幼虫

2026年5月5日|蛹に変化(メス)

2026年5月25日|羽化(メス)

2026年6月11日|成虫が地上へ(オス)
卵から成虫になるまでの時系列
| 日付 | カブトムシの様子 |
|---|---|
| 2025年 7月28日 | 卵を発見 |
| 2025年 8月11日 | 孵化した小さな幼虫を確認 |
| 2025年 9月23日 | 大きく成長した幼虫を確認 |
| 2025年 11月27日 | マット交換後に大量死 |
| 2026年 4月18日 | 蛹化が近づいた幼虫を確認 |
| 2026年 4月25日 | 蛹室を作り、動きが少なくなる |
| 2026年 5月5日 | 蛹になったことを確認 |
| 2026年 5月7日 | 蛹の色が茶色っぽく変化 |
| 2026年 5月25日 | メスが羽化 |
| 2026年 6月4日 | メスが地上へ |
| 2026年 6月11日 | オスも地上へ |
それでは、卵を見つけた日から順番に振り返ってみます。
カブトムシの卵から成虫までを時系列で観察
2025年7月28日|カブトムシの卵を発見!

カブトムシの卵(スプーンの先端部分)
娘が飼育ケースの土を交換していると、中から白くて小さなものを発見。
カブトムシの卵でした。
よく見ないと見落としてしまうくらい、小さな卵。
「これがどうやってカブトムシになるの?」
と、親子で興味津々でした。
そこで、育てて成長を見守ることになりました。
2025年8月11日|小さな幼虫が生まれる

孵化した小さな幼虫
卵を発見してから約2週間後。
土の中を確認すると、小さなカブトムシの幼虫がいました。
あんなに小さかった卵から、ちゃんと幼虫が生まれています。
まだとても小さく、体の中が透けているかんじでした。
2025年9月23日|約1か月半でこんなに大きく!

大きくなった幼虫
約1か月半後。
幼虫は驚くほど大きくなっていました。
8月に見た小さな幼虫と比べると、体つきもずいぶん立派です。
カブトムシの幼虫は、飼育マットを食べながらどんどん成長していきます。
2025年11月|飼育で大失敗。多くの幼虫を死なせてしまった

息絶えた幼虫
順調に育っていると思っていたカブトムシですが、ここで大きな失敗をしてしまいました。
11月になると、ケースの中に幼虫の糞がかなり増えてきました。
そこで11月26日、飼育マットを新しいものに交換することに。
ところが翌日、幼虫が土の上に出てきていました。
そして、多くの幼虫が死んでしまいました。
生き残ったのは3匹だけ。
私と娘は絶望しました。
原因として考えたのは「マットの再発酵」
発酵マットが再発酵すると、発熱や発酵臭が生じ、幼虫がマットの表面に出てくることがあります。
今回もマット交換の翌日に幼虫が地表へ出てきていたため、再発酵の影響があった可能性を考えました。
新しいマットを十分にガス抜きしないまま使用したことが原因かもしれません。
この失敗から、次にマットを交換するときは、新しいマットをあらかじめ広げて十分に空気に触れさせ、状態を確認してから使用するようにしました。
2026年3月に再びマット交換をした際には、前回の反省を生かしてしっかりガス抜きをしてから使用。
その後、生き残った幼虫たちは春まで成長してくれました。
カブトムシを育てる中で一番後悔している出来事ですが、同じ失敗をしないためにも、記録として残しておこうと思います。
2026年4月18日|幼虫の体に変化が

4月18日の幼虫
春になり、蛹化の時期を迎えた幼虫。
4月18日に確認した時点ではまだ幼虫の姿でしたが、以前より少し黄色みを帯びているように見えました。
このあとカブトムシの幼虫は、土の中に「蛹室」と呼ばれる部屋を作り、その中で蛹になる準備を始めます。
わが家でも、この1週間後に大きな変化が。
いよいよ蛹になる時期が近づいているようでした。
2026年4月25日|「ギチギチ…」謎の音。蛹室を作り始めた!
数日後、虫かごから今まで聞いたことのない音が聞こえてきました。
ギチ……ギチギチ……。
「何の音?」
とケースを見てみると、幼虫が虫かごの端で体を動かしています。

蛹室を作っている幼虫
よく見ると、周囲の土が少しずつ押し固められ、縦長の空間ができ始めていました。
どうやら、自分が蛹になるための部屋、「蛹室(ようしつ)」を作っていたようです。
蛹室を作り終えると、幼虫は次第に動かなくなっていきました。
このように、蛹室の中で蛹になる直前の状態になった幼虫を「前蛹(ぜんよう)」と呼びます。
見た目はまだ幼虫ですが、ここから蛹化に向けて大きく変化していきます。
運のいいことに、今回の幼虫は虫かごの壁にぴったり沿う場所に蛹室を作ってくれました。
そのため、土の中にいるはずの幼虫の様子が外から丸見え。
通常であれば見ることのできない変化を、ケース越しに観察できることになりました。
「寝てるのかな?」
と毎日のように虫かごをのぞきながら、変化を待ちました。
「ギチギチ」という音は何?
カブトムシの幼虫は、蛹になる前になると、体をくねらせながら周囲の土を押し固めて「蛹室」を作ります。
蛹室は、ただ穴を掘るだけではありません。
周囲のマットを体で押し固めながら壁を作り、自分の糞なども利用して、蛹になっても崩れにくい部屋に仕上げていきます。
今回聞こえていた「ギチギチ」という音も、幼虫が蛹室を作るために体を動かし、固めたマットや虫かごの壁面に接触したことで生じた音・振動だったと考えられます。
2026年5月5日|ついに蛹になった!
そして5月5日。
虫かごを見ると…
「蛹になってる!」

蛹になった幼虫
蛹室の中で前蛹になっていた幼虫が、ついに蛹へと姿を変えていました。
幼虫から蛹へ変わることを「蛹化(ようか)」といいます。
そして、蛹をよく見ると……。
角がありません。
どうやらこの子はメスのようです。
カブトムシは蛹の段階でも、オスであれば頭部に特徴的な角が見えるため、オス・メスを見分けることができます。
卵からずっと見てきた幼虫が、いよいよカブトムシらしい姿に近づいてきました!
2026年5月7日|蛹が茶色く変化
蛹になってから2日後。
体の色にも変化が現れました。

5月7日の蛹
2日前の写真と比べると、茶色っぽくなっています。
蛹の中では、幼虫だった体が成虫のカブトムシへと作り替えられています。
毎日のようにケースをのぞいていると、少しずつ色や姿が変化していくのが分かりました。
2026年5月25日|羽化!翅(はね)が白いのはなぜ?
そして5月25日。
蛹室の中を見ると、とうとう成虫の姿になっていました。
羽化です!

羽化直後のカブトムシ
ところが、いつも見るカブトムシとは少し違います。
翅の部分が白っぽい!
「カブトムシって、最初は白いんだ!」
と驚きました。
羽化したばかりのカブトムシは、まだ体が十分に硬くなっていません。
羽化直後は外骨格がまだ柔らかく、体の色も十分に濃くなっていないため、翅が白っぽく見えます。
時間がたつにつれて体が硬くなり、徐々に茶色へと変化していきました。

茶色くなってきたカブトムシ
成虫の姿になったので、
「そろそろ出てくるかな?」
と思っていましたが、メスはまだ蛹室の中。
羽化したからといって、すぐ地上に出てくるわけではないようです。
2026年6月4日|羽化から約10日、メスが地上へ
羽化を確認してから約10日後。
虫かごを見ると…
「あ!出てきてる!」

地上に出てきたカブトムシのメス
ついにメスが自分で蛹室を出て、地上に出てきていました。
さっそく昆虫ゼリーを置いてみると、ものすごい勢いで食べ始めました。
長い間、土の中で過ごしていたカブトムシ。
卵だったころから見ているだけに、地上でゼリーを食べている姿を見たときは感慨深いものがありました。
2026年6月11日|今度はオス!兄妹がそろった
メスが出てきてから約1週間後。
もう1匹のカブトムシも地上に姿を現しました。
今度は…
立派な角があります。
オスです!

地上に出てきたカブトムシのオス
「やったあ!今度はオスだ!」
娘も大喜び。
こうして、同じ親から生まれたオスとメスのきょうだいがそろいました。
前年の夏に捕まえたカブトムシから生まれた卵。
最後には立派なオスとメスのカブトムシになりました。
約10か月間見守ってきただけに、2匹がそろった姿を見たときの喜びは格別でした。
すべての幼虫が成虫になれたわけではありませんでした
生き残った3匹の幼虫のうち、2匹は無事成虫に。
残念ながら、もう1匹は羽化がうまくいかず、成虫として地上に出てくることはできませんでした。
また今回は、途中で飼育方法を間違えて幼虫を死なせてしまうこともありました。
楽しい観察だけではなく、命を育てる難しさも感じた約10か月でした。
卵から成虫まで育てて分かったこと
今回、カブトムシを卵から育ててみて一番驚いたのは、普段私たちが見ている成虫の姿になるまでに、たくさんの変化があることでした。
夏にカブトムシを捕まえているだけでは見ることのできなかった、
- 小さな卵
- 生まれたばかりの幼虫
- 大きく成長した幼虫
- 自分で作る蛹室
- 前蛹
- 蛹
- 羽化直後の白っぽい翅
- 羽化してからも蛹室の中で過ごす期間
- 自分の力で地上へ出てくる瞬間
まで観察することができました。
特に、たまたま虫かごの壁際に作ってくれた蛹室から、幼虫が蛹になり、羽化していく様子を見られたのは貴重な体験でした。
まとめ|夏に捕まえたカブトムシから、次の世代へ
2025年7月に見つけた、小さなカブトムシの卵。
約10か月後の2026年6月には、立派なオスとメスの成虫になりました。
夏に捕まえたカブトムシを飼育して終わりではなく、その子どもが生まれ、翌年の初夏にはまた成虫になる。
実際に育ててみて、初めてカブトムシの「一年」を身近に感じることができました。
途中、大きな失敗もありましたが、その経験も含めて親子にとって忘れられない観察になりました。
カブトムシを飼育していて卵を見つけたら、ぜひその先の成長も観察してみてください!
👇石神井公園でのカブトムシ・クワガタ採集の様子はこちらの記事で紹介しています👇

特記がない限り、本記事内の写真はすべて筆者(ふるきあゆみ)が撮影したものです。




