③:やっと見つけた理想の職場。でも、”働き方”は違った

やっと見つけた”と思った働き方。でも、私はまた手放した

~会社員からフリーランスへ。“好き”と自分らしい”働き方”を選び続ける私のこれから~

目次

楽しい仕事に出会えたのに、なぜ辞める決意をしたのか?”働き方”に正解はない。でも、私は“自分の心に素直な働き方”を選んだ。

👉前の記事:②「仕事も家庭も、全部中途半端」だった私が、もう一度”自分らしさ”を取り戻すまでの話

再スタート|Webデザイナーとして見つけた“仕事の楽しさ”

新しい職場でのスタートは、想像以上に大変なものでした。Webデザインの専門部署がなく、私の業務内容も未確定なままの入社。Webやアプリ関連業務を担う部署の中で、Webデザイン専任は上司と私の2人だけ。

未経験だった私は、割り振られたホームページ修正を調べながら手探りで進める毎日でした。それ以外にも他社調査、資料作成などやれることは何でも挑戦。徐々にFigmaやPhotoshopといったツールにも慣れていきました。そして次第に、デジタルマーケティングやUIデザインにも関わるように。

テイクアウトの売上向上を目的としたメール施策では、 クーポン画像を変更したり、配信対象や時間帯を変えてみたりで効果を分析。 時にはアレンジレシピを自分で考えて調理・撮影し、配信用のクリエイティブまで一貫して作成したことも。試行錯誤の連続でしたが、結果が出たときには心から嬉しく、やりがいを実感しました。

働き方

UIデザインでは、予約サイトや管理画面のUI設計、業務マニュアルの作成、販促施策の設計など、幅広い業務を担当しました。初めてのことばかりでしたが、調べたり、チームで相談して乗り越えました。
ユーザー視点、店舗視点、開発視点――それぞれの立場を理解し、課題をデザインで解決する。時には店舗に出向いて、スタッフの声を直接聞くこともありました。

一人では難しい課題も、チームで意見を出し合っていく中で、新たな視点や解決策が生まれる。
「自分でもこんな提案ができるんだ」と思える瞬間が嬉しくて、 まるで未知の世界に一歩踏み出すような、ワクワクした気持ちで仕事ができました。

何より嬉しかったのは、仲間との信頼関係が少しずつ築かれていったこと。 「自分の意見を言っていいんだ」「その意見が、より良いデザインにつながるんだ」と感じられるようになっていきました。

ずっとやりたかった、私にしかできない仕事。 「この仕事、好きだなあ」――そう思えるようになっていました。

でも、どこかで感じていた|”働き方”への違和感

やりがいを感じていた一方で、業務量はどんどん増えました。雇用形態はパート契約のまま、柔軟な働き方も難しく、給与もかなり低い。正社員と同じような責任を持って働いていても、成果が正当に評価されないような感覚がありました。
もちろん、未経験スタートなので高望みはできません。でも、どれだけ努力しても正当に見てもらえていないような気がして、「評価されていないのかも…」という悲しさが、心に残っていったのです。

社内では、そもそもデザインの重要性があまり理解されておらず、パートという立場もあって、発言には気を遣わなければならない空気もありました。

——パート勤務のくせに偉そう。
——正社員と勘違いしてるんじゃない?
そんな空気を感じる場面もあり、つらかったです。その中でも、自分なりに責任をもって業務に向き合っていました。

しかしパートというだけで裁量や自由度が限られ、育児との両立も難しくなり、体にまで不調が出て、ついには痔になるほど限界を迎えていました。

働き方

「このままでいいのかな…」
そう感じた私は、勤務を週3日に変更し、残りの2日は自分のコンテンツ制作に充てる決断をしました。 自分の今後を考えたときに「独立」という選択肢を本気で視野に入れるようになったのです。結果、働き方には余裕が生まれましたが、心の中では釈然としない日々が続きました。

チームには認められている。けれど会社には、否定されているような感覚。
頑張っているのに、なぜかうまくいかない。
気を遣っているのに、どこか浮いてしまう。

昔感じた“あの違和感”が、また顔を出してきました。

今の仕事は楽しいはずなのに—— やっぱり、私はまた、立ち止まってしまいました。

フリーランスになる決意|“好き”を、自分のペースで追求したい

春。契約更新の時期を迎え、私は改めて人生について考えました。
娘は4歳。幼稚園で言えば年中さん。「小1の壁」も、もう目の前に迫っています。人生は思っているよりも短い。時間は有限。遠回りばかりしてきたけれど、そろそろ本当にやりたいことに正面から向き合ってもいいんじゃないか。

私がやりたかったことって——なんだっけ?

会社で評価されること?
組織にうまく馴染めること?

——違う。

私は、自分の作ったもの、自分の想いそのものに価値を感じてもらえることが嬉しい。
他人との比較ではなく、“自分らしさ”を肯定されたい。
もっと、自分の言葉と表現で生きていきたい。

そういう事にこそ、私は価値を感じたのです。
他人の目を気にして気持ちを押し殺すことは、もうやめよう。 自分の中に湧き上がる情熱を、全力で表現しよう。
ありのままの自分を、もっと好きになりたい。 心の声に正直に、まっすぐに生きていきたい。そう強く思いました。

そして浮かんだのが、「絵本を描いてみたい」という気持ちでした。

毎晩、娘に読み聞かせをしている絵本。そこに込められた愛や夢や希望。
私も、自分の想いを絵本という形で届けてみたいと思ったのです。
私が感じてきたこと、悩んできたこと、見つけた希望——それを絵本にのせて、娘や誰かに届けられたら素敵だなって。

働き方

実現できるかなんて、正直わからない。でも、やってみないで諦めてしまうのだけは、もう嫌だ。
一度きりの人生、「全力でやり切った」と自分に胸を張って言えるように。私は、自分の可能性を信じてみようと思いました。そして、娘にも「ママ、かっこいいね」と言ってもらえるような、そんな背中を見せていたい。

「怖いけど、やってみよう」
そう思えた自分に、少し成長を感じました。

不器用な私は、きっと中途半端では頑張れない。だから、絵本制作、ブログ発信、そして個人事業主としての仕事に集中するため、最後の退職を決意しました。

働き方に正解はない。

でも私は、「自分の気持ちをごまかさない選択」を、これからもしていきたいと思います。

👉 これからの活動や日常については、ブログ内の「わたしの働き方」や「描いてみた・つくってみた」カテゴリで発信していきます!ここまで読んでくださりありがとうございました!

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この記事を書いた人

4歳の監督にしごかれながら絵本作家を目指して活動中。
“私らしさ”をエネルギーに、日々のひらめきを形にしています。
【経歴】
臨床検査技師、治験営業、職業訓練、UI/UXデザイナー
【趣味】
ヨガ、絵本探し

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